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ボランティアブログ
2021年01月18日
こんにちは!ボランティア担当のAです(^^)/
今回は、1月14日(木)に実施した、森の池ボランティアの研修を兼ねた定例活動『森の池生きものさんぽ』の第5弾報告です!
冬はバードウォッチングシーズンと言うことで、第5回のテーマはずばり「鳥」です!
前回に引き続き、今回もスペシャルゲストが登場!日本野鳥の会福岡支部の田村さんにお越しいただきました。
おさんぽ開始前、田村さんより「今回は鳥の観察だけではなく、鳥と森のつながりを考えながら探してみましょう!」という観察ヒントを頂きました。
鳥と森のつながりって、いったい何でしょうか・・・?
それでは生きものさんぽスタート!
素敵な出会いに期待して、みんなで先に進みます。
早速、森の中から色々な鳥の鳴き声が聞こえてきました♪
『チイチイチイ、チュルリリ』、これはメジロの鳴き声です。
声の聞こえる方向をみると、たしかにメジロの群れがクロマツにとまっていました。
なんとなく単体で動いているイメージでしたが、冬場は木が落葉しており、天敵から狙われやすくなるため、群れで行動する機会が多いのだそうです。
森は鳥の隠れ家として機能しているのですね!
森の池のウッドデッキまでやってきました。
辺りを見回すと、避雷針の上にとまったトビを見つけました。(写真奥の避雷針にとまってます。分かりづらくてすみません・・・。)
海の中道海浜公園では、年間を通じて、上空を飛び回るトビの様子を観察することができます。
特に森の池エリアはトビの営巣地でもあり、子育てシーズンには、運がよければヒナの姿も見られます。※子育て中の巣は遠くから離れて観察しましょう♪
森は鳥のおうちとしての機能もあることが分かりました!
森の池のサイクリングコース沿いには、色々な雑草が生えていますが、実はこれも鳥と深いつながりがあります。
そのつながりを観察するために、田村さんがマイクロスコープを持ってきてくれました!
雑草の中から種を取り出して、マイクロスコープにセット。
覗いてみると、こんな感じ。つぶつぶ。
直接目で見ると小さすぎて同じ形に見えますが、レンズを通してみると、ひとつひとつ形が違うのが分かります。
これはマツヨイグサの仲間の種で、カワラヒワやアトリなどの小さな鳥のごはんとして食べられています。
どんな味がするのでしょう?食感はカリカリ系な気がします。
こちらのススキもミヤマホオジロなどの鳥のごはんになります。早速マイクロスコープで観察してみましょう。
種にふわふわした毛が付いています。この毛のおかげで、種が風に乗って遠くまで運ばれます。
毛の部分は恐らくわたあめっぽい食感ではないでしょうか?個人的には先ほどの種より美味しそう。
その他にも、ヘクソカズラの実もメジロやジョウビタキのごはんとしてよく食べられていたり、
ハマゴウやクズの実を食べる鳥もいます。鳥に実を食べられることで増える植物も多いです。
鳥と森のつながりがこんなところでも発見できました!
帰り道、森がひらけたところでまたメジロを見つけました。
このような森と原っぱが隣接した場所は、森(隠れ場)と原っぱ(餌場)を行き来する鳥の姿を観察できるので、絶好の野鳥観察スポットなのです。
上を見上げると、木の枝に穴が!
これはコゲラの巣で、木や枯れ木に穴を開けて住処にしています。
ちなみに、一度住み着いて離れた穴に再度戻ることはなく、常に新しい住処を作る習性があります。新居好きなんですね。
これにて、「第5回森の池いきもの散歩」はおしまい!
お散歩を楽しみながら、計17種類の鳥類を見つけることが出来ました。田村さんありがとうございました♪
《「第5回森の池生きものさんぽ」動画は現在準備中・・・!》
第1~3回の「森の池生きものさんぽ」の様子を、公園Youtubeチャンネルにてご覧いただけます!
動画を見れば、おうちから森の池を散歩した気分になれますよ~。ぜひご覧ください♪
○第1回森の池生きものさんぽの動画(Youtube)
○第2回森の池生きものさんぽの動画(Youtube)
○第3回森の池生きものさんぽの動画(Youtube)
《「森の池ボランティア」随時メンバー募集中!》
生きもの好きやマツ林の管理に興味がある方にオススメです。
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【お問い合わせ】海の中道管理センター市民交流係 電話092-603-1111