環境への取り組み

INFORMATION

自然環境保全について

公園の玄界灘側の海浜部には、福岡県のレッドデータブックに掲載されているクロマツ群落やコウボウムギ等海浜植生が自生し、絶滅危惧種のアカウミガメの産卵が確認されるなど貴重な自然を残しています。
この海浜部において、過去4輪駆動車の進入等により衰退した海浜植生や、病虫害や玄界灘からの強風等で後退したクロマツ林を復旧することで、白砂⻘松の景観を再現するとともに防潮風林を形成します。またアカウミガメの産卵に適した環境を創出します。

リサイクルについて

環境に配慮した管理運営を率先して行う重要性を考え、ゼロエミッションの観点から、園内で発生した植物廃材を堆肥化・チップ化したのち土壌改良材やマルチング材とすることで、原則園内で再利用しています。 また、生ゴミ等についても、堆肥化や分解処理等を行うことで園内での有効利用を図ります。

環境共生計画

地球規模の環境の保全に関心が集まっている中、都市における緑の役割はより重要になってきています。 特に、都市公園で最も大規模な国営公園においては、自然の回復・保全だけにとどまらず、積極的に環境保全の必要性及び循環型社会の必要性をアピールする拠点として機能する必要があります。 こうした観点から当公園を「環境との共生」というテーマの実践の場として、さらに環境共生の考え方から北部九州における循環型社会を目指すうえでの中核として位置づけ、平成10年度に「環境共生計画」を策定し、今後の当公園における整備及び管理の指針としています。

環境共生計画の具体的な内容は、
・公園内のゼロエミッションの達成
・環境教育の場の創出
・地球環境に優しいライフスタイルの提示・実践
・環境共生活動への市民参加
・環境共生に関わる研究機能の付加
・環境共生デザイン
などであり、これらを環境共生計画実現に向け実行していきます。

具体的な施設整備として、大芝生広場の西側に「体験型自然環境学習」をテーマに、小動物、昆虫、野草等の生活空間となる「いこいの森」と、この森の核となり、工作道具、視聴覚機器、観察室、パネル等を整備した「森の家」を平成12年7月にオープンしました。
「光と風の広場」では、自然とふれあい様々な野鳥が観察できる「カモ池」などの整備を行い、平成14年3月21日にオープンしました。 北部九州の環境学習フィールド核として、一(いち)からの森づくりをコンセプトした「環境共生の森(みらいの森)」を平成22年3月20日にオープンしました。
「海の松原」は「みらいの森」と一体となった環境学習のフィールドとして平成23年3月19日にオープンしました。
2020年5月には、「みらいの森」の東側に「森の池エリア」がオープンし、クロマツ林や様々な動植物、数年に一度しか現れない「幻の池」などを観察できる新たな環境学習スポットとして活用されています。