幻の池出現
- 2025.08.12 更新
- ボランティア
こんにちは、市民交流係Rです。
皆さまは海の中道海浜公園の「幻の池」をご存知でしょうか。
その名のとおり、普段はただの砂地が条件を満たすと池になるエリアがあるのです。
そのエリアは公園の東側、森の池です。
いつもなら何もない場所で、キツネやタヌキ、ウサギなどの生き物の住み家になっていたり、
森の池ボランティアが松林管理や自然とふれあうイベントを実施したりする場所です。
外周はぐるりとサイクリングコースになっており、静かな森の中での爽やかなサイクリングが楽しめますよ。
その森の池に大雨が降ると一転して表情が変わります。
左が通常時、右が大雨のあと(令和7年8月12日撮影)の同じ場所です。
池が出現!一体何が起こっているのでしょうか。
このエリアは今でこそ公園として整備されていますが、もともとは海面よりも深い位置まで全て砂でできています。
砂は水を通しますので、海面と同じ位置までは海水が混じった砂の層になっていますね。
そこに雨が降ってきます。雨水は海水よりも軽いので、海水の層の上に雨水の層ができあがります。
地中の水分がしみ込めずにあふれた時、「幻の池」として我々の目に見えてくるのです。
それではクイズです。
幻の池の水のしょっぱさはどれくらい?
①海水と同じしょっぱさ
②海水よりもしょっぱくないけど水道水よりもしょっぱい
③全然しょっぱくない
答えはこのブログの最後で!
幻の池が現れたあと、雨が上がり晴れの日ばかりになります。
幻の池は1日に約3㎝ずつ水位が下がっていき、いずれまた消えてしまいます。
ずっと池ではないのに数年に一度池ができるエリア、それが森の池エリアなのです。
ちなみに前回の幻の池出現は2年前の令和5年。
昨年は現れませんでしたから、今回は2年ぶりです。
幻の池は概ね2週間程度で消えてしまいますので、ぜひお早めにご来園ください!
クイズの答え:③全然しょっぱくない
海水の上にたまった雨水に逃げ場がなくなって現れるのが幻の池でしたね。