飼育の日①
- 2020.04.19 更新
- 動物の森
皆様こんにちわ!
タイトルにもあるように、今日4月19日は【飼育の日】です。
あまりご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、少し説明をさせていただきます。
4月19日は『し(4) いく(19)』と読める事から、2009年に日本動物園水族館協会が創立70周年を記念し、
動物園や水族館の役割を理解していただく事を目的に【飼育の日】と定められた日なんです。
現在海の中道海浜公園は臨時休園の為動物の森に来園していただくことができませんので、
今回のブログを機会に少しでも飼育員の仕事等に興味を持って頂ければと思います。
ということで、まずは基本的な飼育員の1日にスポットを当ててみたいと思います。
まずは飼育員が動物エリアに来て初めにする仕事・・・
頭数確認です。
動物の森では確認できる動物は最低限、朝と夕方にそれぞれ頭数確認をおこない異常がないかをチェックしています。
写真はマーラを数えている所です。
そして次は・・・
給餌(エサを与える事)です。写真はカンガルーにペレット(固形の餌)を与えている所です。
動物によってはご飯を食べている時の方が動きが少ない動物もいるので、このときに頭数確認をする事もあります。
そして給餌が終わると次は・・・
掃除です。写真はラマエリアでの1コマです。
ラマはフンを同じ所にするので、どちらかというと掃除はしやすいです(重たくて大変ですが・・・)
ここまでの仕事の中で健康チェックは出てきていませんが、それは特に時間を設けている訳ではないからです。
給餌の時に普段の食欲と比べたり掃除の時にフンの異常に気付いたりと、常に健康チェックはおこなっているんです。
動物にもよりますが、実は掃除の時間が1番長く動物と居る事のできる時間だったりするので、
掃除中でもちょこちょこ動物の方を気にしていたりするんです。
そして清掃が終わると・・・
餌の準備です。
多くの動物は1日2回の給餌をおこなっているのですが、
写真にあるような青果類の餌は午後に与える分となっており
それをはかりを使って計量したり、包丁を使って食べやすいように切っています。
そして餌の準備が終わるともちろん・・・
給餌です。写真はキューブ状に切った餌をリスザルに与えている所です。
約130頭のリスザル全頭に行き渡るように小さく切り、食い負けするサルが出ないように気をつけています。
ちなみにリスザルの飼育頭数は動物の森が日本一です♪
・・・とここまで基本的な仕事内容を書いてきましたが、もちろん飼育員の仕事はこれだけではありません。
動物の治療の補助、動物のトレーニング、イベントの準備などなど、ここに挙げるとキリがありません。
写真は感染症で動物が病気にならないよう、消毒作業をしている所です。
このような仕事は基本的な仕事の合間におこなう事が多く、
そして日常的な仕事ではない場合が多いです。(※動物のトレーニングは日常的な場合が多いです)
そしてすべてが終わるとその日1日起こった事を記録として残す為に日誌を書き、これで終了となります。
ちなみに動物の森では、万が一感染症が出た時に外へ持ち出さないよう、帰宅する前にシャワーを浴びるようにしています。
これも言うならば仕事の一部になるでしょうか?
以上となりますが、いかがだったでしょうか?
飼育員の仕事に関してイメージ通りな部分・意外な部分があったかもしれませんが、
このブログを機会に少しでも飼育員の仕事に注目していただければと思います。(※もちろん主役は動物たちですが…)
最後に、タイトルに『飼育の日①』とありますが、①があるということは・・・