予防注射の季節です!
- 2022.06.27 更新
- 動物の森
みなさん、こんにちは!
動物の森では、セミの声が聞こえるように。
いよいよ夏本番の暑さがやってきましたね。
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夏は果物の季節です。
春に果樹のお花をちょっとだけ紹介しましたが、
ナシやリンゴ、イチジクが大きくなってきましたよ!!
ヤマモモの実もたくさん出来ています。
収穫したら、動物たちのおやつにしたいと思います!
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さて、この季節は、動物たちの予防注射を行います。
なぜかというと、いや~な蚊をはじめとする吸血昆虫などが増える時期だからです。
動物が蚊に刺されることで感染してしまう病気が、実は沢山あるんです。
その中でも、ワクチンで予防している病気の一つが「日本脳炎」。
私たち人だけでなく、馬の仲間たちも予防すべき重要な病気です。
子供の頃に注射を打った!と記憶している方も多いと思いますが、動物の森のポニーとロバは毎年2回接種しています。
馬たちは普段ほとんど治療されることが無いので、注射が大嫌い!
特に若くてビビり屋さんのポニーは、獣医が注射をもって近寄っただけでパニックです!
「だいじょ~ぶだよ~」と声をかけ、首筋をトントン軽く触った次の瞬間、サっと打ってしまいます。
逆に、経験豊富な年配のポニーやロバは、どっしりと構えて打たせてくれます。
それぞれの個性に合わせて、注射の仕方もひと工夫が必要です。
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蚊に刺されてうつる病気の二つ目は、「腰麻痺」というヤギ、ヒツジの病気です。
犬を飼われてる方はご存じの、フィラリアという寄生虫の仲間がヤギやヒツジにかかります(セタリア症と言います)。
犬のフィラリア予防と一緒で蚊がいる時期は、毎月1回予防を行っています。
ヤギ、ヒツジは群れで逃げていくので、注射の際に1頭1頭捕まえるのは到底無理!
そのため朝のうちに前もってお部屋に全員を集めておきます。
もちろんみんな注射は嫌いな様子。緊張の面持ちです...。飼育担当者に付き添われて順番に打たれます。
注射が終わると動物たちはサッサと展示場に出勤(笑)。
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「また嫌われてしまったかな~」と毎回残念な気持ちになる獣医ですが、
この夏も動物たちが元気に過ごせるよう、健康管理に努めたい思います!