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11月22日「みんなで“巨大鳥の巣”バイオネストをつくろう」イベントレポート!

2020.11.23 更新
ボランティア

晩秋の「森の池」エリアでは、ハゼノキやアカメガシワがキレイに色づいており、散策にオススメのシーズンです!
今回森の池にて初めて「みんなで巨大鳥の巣バイオネストをつくろう」というイベントを実施しました。

お天気が怪しい中、レインコート+長靴という万全装備でご参加いただきました。ご準備ありがとうございました
まずは室内で、いろんな鳥の巣を紹介。

↑ちなみにこれは、鳥の巣ではありません。カヤネズミさんの巣です。


さあ、いよいよ森の池へ本物の鳥の巣を 探しに出発!エスコート役は今年発足したばかり森の池ボランティアのみんなです!


見つけたトビの巣を双眼鏡で観察してみました。森の池にはトビの巣がたくさんあります。
もちろん今はもうヒナは巣立っていますが、春に巣を見かけたらデリケートな時期なので巣には近づかないようにお願いします。
 

森の池を歩きながら、利活用拠点まで移動しました。その道中、なんとこどもたちがコクワガタを発見!こどもの発見力って、すごいですね


 

さて、いよいよバイオネストづくりに取り掛かります。
そもそもバイオネストとは?余り聞きなれない用語ですが、バイオ=生きもの、ネスト=鳥や昆虫の巣。
かんたんに説明すると、枝や落ち葉などでできた大きい鳥の巣型の堆肥ますのことです。
バイオネストは枠も現地調達し、そのまま朽ちさせるので、朽木が好きな生きものや落ち葉が好きな生きものなど「いろんな生きもののすみか」になります。見た目も大きい鳥の巣型で森になじみます♪(参考文献:山本紀久著「造園植栽術」)
 

森の池の利活用拠点の近くの森でバイオネスト作りを行いました。

太い枝から内径2mくらいの円になるように組み立てていきます。枝のリレー渡しはNG。受け渡しのときについてしまうことがあります。

 

森の池ボランティアと講師で土台を作っている間、子どもたちには落ち葉を集めてきてもらいました。利活用拠点周りもすっきりきれいになりました。ありがとうございます♪

 

土台ができたら細かい枝をみんなで上にのせていきます。

なるべく間に枝を入れこんでいくと、がっちりできますね。

 

枠ができたら、落ち葉や、剪定枝についていた葉っぱを投入していきます。ここでは子どもたちが大活躍!

中に入って、葉っぱや小枝を踏んで圧縮してもらいます。たくさん枝葉が入りました!踏むことで枝や葉が細かくなり分解しやすくなります

バイオネスト完成♪プロジェクトワイルドの非売品グッズ、タカのバイザーを子どもたちにかぶってもらって、鳥になりきって記念撮影☆

こどもたちは巣を気に入ってくれたようで、ごろりと寝転がってくれました。

寝心地は?と聞いたら「草くさかった!くさだけに・・・」とのことです(笑)

さて、もうひとつのお楽しみ。今回はNPOグリーンシティー福岡のひげ先生と、かたつむりのノジー先生による特別講座。
ツルグレン装置を使って土壌生物を観察してみました。
ツルグレン装置とは…森の土壌を篩いにのせて、暗くした筒の中のアルコール瓶に誘導し、スポイトで吸い上げて顕微鏡でどんな生きものがいるか観察するというものです。

写真の中のテレビ画面に写っているのは、砂粒サイズの小さい小さいカタツムリ。こんなに小さくてもカタツムリの形をしていました!
ノジー先生には右巻き、左巻きの見分け方や、大人かどうかの見分け方などカタツムリのアレコレを教えていただきました。


ツルグレン装置では、マツ林の土と、広葉樹の林の土と見てみましたが、どちらにもトビムシの仲間がいて、広葉樹のほうにはダンゴムシの赤ちゃんもいました。
寒かったからか、まだまだ土壌が若いからか、あまり生きものは見つかりませんでしたが、子どもたちもミクロの世界の生きものに関心をもってくれました。

こういった生きものがバイオネストの落ち葉や木の枝を土にかえしてくれるんですね。
いろんな生きものがいて世界は成り立ってるんだな~と改めて感じました。

とはいえ、子どもたちがみつけたクワガタさんにはかないませんね!なんてったってカッコいい。
名残惜しいですが、クワガタさんは、住人1号として、バイオネストに放しました。
 

小雨の振る中、遠い森の池まで歩いてご参加いただきありがとうございました!楽しんでいただけたようでよかったです。
本物のクワガタがいたので紹介しそびれましたが、マツ林など針葉樹を好むネブトクワガタという小型のクワガタもいるそうです。
今後、森の池でいろんな生きものが見られるといいですね!