手乗り奮闘記?(第23章)
- 2022.08.17 更新
- 動物の森
お盆ですねー
みなさん家族や親戚とゆっくり過ごせましたか?
きっと私がこのブログを書いてる頃には
みんなはオードブルなんかを囲んで
甲子園でも観ながらワイワイしてるんでしょーね
あぁ羨ましい。。。
たぶん夕飯はその残りですよ
かわって我々飼育員は日々動物の世話に追われ、
馬車馬のように働く毎日であります
ホントお盆休みって何?って言うくらい
私たちに休んでる暇はありません
が!やっぱり風習は大事でしょ?
気持ちだけでもと精霊馬を作りました
名付けて
"休感馬(きゅうかんば)"!!、、、
(伝われー)
サボってんじゃないよ!と
上司とご先祖様に叱られそうですが
このくらいご愛嬌ですよねw
なーんてこと言ってると、
拍車をかけるように
飼育作業が忙しくなってくるんですわ!
その原因がこちら
なんの雛かわかりますか?
答えはフラミンゴ
え!ピンクじゃない!?
そう、今回の主役はこの子
先月産まれたフラミンゴの赤ちゃん
インコ・オウムだけでなく、フラミンゴも私のもうひとつの担当動物なもので、
ここで紹介させてください
動物の森のフラミンゴエリアは開放的な展示でバードゲージが無いのが特徴です
だから自然体で優雅なフラミンゴたちを観察できるのが強みなんですが
その一方でカラスも沢山やって来ます
そんな中でフラミンゴ達は繁殖をはじめるわけなんですが、
産んだ卵はすぐカラスのご馳走になってしまいます
なので、親鳥には酷ですが卵は発見次第回収して人工孵化に切り替えています
たいてい無精卵なんですが、今回はラッキー
無事に有精卵を回収できました
孵卵器に入れて温めていきます
そして、いよいよ孵化の時!
中から鳴き声が聞こえて嘴打ちがはじまります
でも、いつまで経ってもここから進みません
仕方がないので 、死籠りする前に
こちらで殻を割りつつ介助孵化を行いました
中はもうパンパン!
雛はこんな狭い空間を回転しながら嘴で割って出てくるんですよ
既に疲れ切ってるご様子
『よく頑張ったね』
しばらくこの状態で保温すると自分で立ち上がります
その姿は、まるで恐竜
羽毛が次第に乾いてくると丸みを帯びて鳥らしくなります
食欲も旺盛で良い感じ
こうやって手を出すと、よちよち歩きで乗って来きてくれるんですよ
はい、手乗りフラミンゴの完成
お腹いっぱいでそのままスヤスヤ眠ってしまいました
よく食べ、よく寝て、すくすく育っておくれ
まだ一般公開はしてませんが、たまにスタッフと園内をお散歩してるかもしれません
見かけた際は温かい目で見守ってあげてください
、、、to be continued
追伸
"休感馬"はこのあとスタッフとインコが美味しくいただきました