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夏の水鳥たち

2020.08.26 更新
動物の森

7月の雨の時期から一変、うだるような猛暑が続いていますが

皆様、熱中症対策は万全ですか。夏バテしていませんか。

私たち、飼育スタッフも夏バテ、熱中症にならないように水筒を常備して

こまめな水分補給と休憩を行っております。そんな中、毎日涼しそうに

水の上を泳いでいる鳥が動物の森にはいます。

そう、水鳥です。

今回は動物の森内にいる水鳥の夏の様子を紹介しようと思います。

まず始めに紹介するのは最初の写真にもあったコブハクチョウです。

このハクチョウたちは水鳥の池にいて、その他のエジプトガンやサカツラガンと

一緒に暮らしています。

夏場は主に暑くなったら水の中で涼み、羽毛が濡れてきたら

木陰に入って体を乾かすをこの夏は繰り返しています。餌を持っていくと

けだるそうに池から上がってくるのが何とも言えません。

いつも自分が餌を与えているのに毎日すごい警戒されているのが

ちょっと寂しいです。

そのハクチョウたちと一緒に行動しているのが

次に紹介するエジプトガンです。

この写真の2羽は一見してペアのように見えますが実はオス同士で

1年中一緒に水鳥の池で行動しています。

今年の夏も2羽で日陰で快適に過ごしています。

エジプトガンは水鳥の池以外にも園内にいます。

なので次は園内にいるエジプトガンのうち1羽で生活している個体について紹介させていただきます。

園内のエジプトガンの中にはクモザルの展示場の近くを1羽のみで生活している個体がいます。

写真のようにクモザルの展示場の周りを歩き回ってたり、

池で泳いだりしています。

このエジプトガンですが一見寂しそうに見えますがそうでもないんです。

なぜなら、

水鳥の池にいるサカツラガンが遊びに来ているからです。

このサカツラガンは通常、水鳥の池にいるのですが夕方になるとクモザルの展示場に

遊びに来るのです。この仔達は喧嘩することもせず、ずっと一緒に池で泳いだり

一緒に休憩したりしています。このように水鳥の池と園内にいる水鳥たちを紹介したところで

最後に紹介するのは展示場で飼育しているオシドリたちです。

オシドリたちの展示場には小さな池があるのですが

池の水を替えると我先にと池に入って泳いだり体を洗ったりしています。

このオシドリは夏になると変化することがあります。

それはオスの羽毛です。

上の写真は春の羽色です。春は繁殖期と言うことでメスに自分をアピールするために

とても鮮やかで綺麗になります。

一方、こちらは夏の羽色です。

先ほどと違い繁殖期を過ぎたのであまり鮮やかではないのが分かります。

このようにオスは季節によって羽の色が変化するんです。

ちなみにメスはこのような羽色です。

夏になるとこのようにメスとあまり変わらない羽色になるんです。

この良く似たオスとメスのオシドリを見分ける方法があります。

それはクチバシと足の色です。

オスはクチバシが赤く、足は黄色ですがメスはクチバシと足が

両方とも黒いのが特徴です。

メスがこのように派手な羽色ではないのは隠れたとき外敵に

見つからないようにするためなんです。

と、ここまで動物の森内の水鳥たちについて色々と

説明させていただきました。

夏真っ只中の暑い時期ではありますが、

是非動物の森でオシドリの違いを見に来たり

泳ぐ水鳥をみて涼んだりしてみてはいかがでしょうか。