ひまだー
- 2017.06.20 更新
- 動物の森
ひまだー
ひまだー
ひまだー
限られた空間の中で暮らす動物たちは毎日退屈そう
起きて、、、
エサ食べて、、、
トイレして、、、
寝る、、、
だいたいこれの繰り返し
これじゃ、ひまだよね。。。
おまけにやることがないと同じ場所をグルグル回ったり、エサ箱ひっくり返してみたり、排水溝の蓋を開けてみたりと
動物たちはなにか刺激を求めている様子
それもそう、だって野生では一日の行動の大半を採食時間に費やしています
それが動物園という中では、容易にエサを手に入れることができてしまうため、食べ終わった後の時間がひまになってしまいます
そこで飼育員は考えました!
エサを食べるにしても、あえて長い時間をかけて食べさせてみたらどうか?
その動物の生態にあったおもちゃを与えてみてはどうか?
例えば、『イノシシ』
野生では地面に隠れている木の実やミミズなどを器用に鼻で掘り返しながら、エサを食べます
ただ、今の飼育環境はこんな感じ
全面コンクリート、、、
これじゃ地面を掘り返すどころか鼻を使うこともないでしょう
だからといってココをすぐに芝生や土にすることはできません
なので、、、
こんなおもちゃを作ってみました
大きなボトルにはエサが入っており、ひとつだけ穴を空けています
これを鼻で上手に転がすとエサが出てくる仕組みです
これを設置してからはイノシシの一日の行動の大半を占めるようになりました
また、それに反比例してこれまでよく観られていた問題行動は一気に減ったのです
こういった動物たちの環境をより良いものにする工夫を私たち飼育員は『環境エンリッチメント』と呼んでいます
野生ではいろんな刺激に満ち溢れています
それを少しでも飼育下で再現・工夫ができれば動物園がもっと動物たちにとって、より良い場所になるでしょう!
他にも動物の森ではこういった『環境エンリッチメント』の取り組みをいろんな動物種で行っていますので
探してみると面白いかもしれません!