寒い季節のプレーリードッグ
- 2019.11.14 更新
- 動物の森
朝と夜はすごく冷え込む季節になってきました。
この時期になってくると一部の動物たちは冬に向けて栄養を蓄えてきたり
巣穴にこもって子育ての準備をしたりと忙しくもなってきます。
今回紹介するオグロプレーリードッグもその動物たちの中の一種です。
このプレーリードッグたちも寒くなってくると巣穴の外で活動する時間が短くなります。
そして、この季節は繁殖期に当たるので、オスは多少、気性が荒くなり、
写真のように近づいてくることも少なくなってきます。
そう考えると、少々さびしく感じてしまいます。
そんなプレーリードッグたちの今の姿を写真に収めましたので写真を交えながら説明させていただきます。
写真のように前足と後ろ足の指の本数は5本ずつで爪は穴掘りをするためとても鋭くなっています。
前足は爪が鋭いだけでなく、物をしっかりと掴むことができます。
このように前足でニンジンをしっかりと掴みながら人のように座って
みんなで取り囲んで食べます。
さて、前足と後ろ足に関して説明したところで
次はオグロプレーリードッグという名前について説明しようと思います。
オグロプレーリードッグの「オグロ」とはそのまま、尾が黒いので尾黒(オグロ)と言う意味なんです。
しかし、動物の森のプレーリードッグは尻尾までほのかに赤い毛色をしています。
その理由はエリアで使用している赤土が原因なんです。
赤土は粘土質で固まりやすい性質をもっているので
プレーリードッグが巣穴を作るときに壊れないように使っています。
そのため赤土が毛について赤みがかった毛色をしているんです。
次は本題のプレーリードッグですが、「プレーリー」と「ドッグ」で分けることが出来ます。
「プレーリー」とは北アメリカ大陸の草原の名称なんです。
その草原で巣穴を作って生活しているのでこの名がついたそうです。
そして、「ドッグ」は天敵である肉食動物が近づいてきたときに仲間に敵が来たことを知らせる鳴き声が
「キャンキャン」と犬の鳴き声に似ていることから「ドッグ」という名前になったんです。
特徴と名前の由来を説明したところで最後はこの動物の森のプレーリードッグたちを紹介していきたいと思います。
このプレーリードッグは自分たち飼育員に馴れている個体です。
この個体も含めて飼育員に馴れている個体はわずか2頭のみなんです。
他の個体も餌を持っていけば近づいてきますが触ることは出来ません。
やはり、野生動物が人に馴れることは難しいみたいです。
さて、このかわいいプレーリードッグたちも繁殖期で外に出てこなくなるので
是非、暖かい晴れの日の休日にでも動物の森にお越しください。