オシドリの衣替え
- 2024.07.31 更新
- 動物の森
とてつもなく暑い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私たち飼育スタッフも熱中症対策をしながら、動物のお世話に励んでいます。
さて、今回はオシドリに関するお話です。
ここ、動物の森では現在オシドリを5羽飼育しています。
"オシドリ"と言われると下の写真のような姿を思い浮かべるかもしれません。
メスの羽は灰色ですが、オスは色とりどりで派手な羽色をしており、背中の辺りに "飾り羽"と呼ばれるぴょこっと目立つ大きな羽が対になって生えています。
そんなオシドリですが、実は"繁殖シーズンのオス"のみがこの鮮やかな羽色をしています。
〈↓じゃじゃん!〉
こちらは現在のオシドリの写真です。左がオスで右がメスです。
ほとんど見分けがつかなくなるほどオスは灰色に変化しています。
この灰色へ変化した状態を"エクリプス"と呼びます。
エクリプスとは繁殖期を過ぎた後、一時的に雌のような地味な羽色になるもので、カモ類でよく見ることができます。
羽はすべて抜け替わり、一見オスとメスを見分けるのは困難かと思われますが、ご安心ください。
大変身を遂げるオスも嘴だけは色を変えることができないようです。
〈↑オス〉
〈↑メス〉
オスの嘴はメスと比べて赤みがかっているのがわかります。
この嘴の色がオスメスを見分ける最大のポイントです。
この"エクリプス化したオス"を見ることができるのは繫殖シーズン"ではない"夏のみです。
皆さまもこの衣替えしたオシドリのオスに会いにぜひ動物の森へ足を運んでみてください!
熱中症対策も忘れずに!