『鉱塩』の観察記録
- 2022.09.02 更新
- 動物の森
突然ではありますが、皆様は『鉱塩(こうえん)』とは一体何なのか、ご存じでしょうか?
『鉱塩』とは下の写真に写っている赤いレンガのようなもの(※良くお客様からレンガと見間違われます)で、文字通り「食塩」を主としてミネラル分が含まれた人工的な石のようなものです。
なぜこんなものがあるのかというと、野生下で暮らす動物たちは土や岩などを口にして食料からは足りていないミネラル分を補っているのですが、限られたスペースで飼育している動物園の動物達にはそのような場所を日常的に提供できるわけではありません。ですので代わりに『鉱塩』を置いて、動物たちに自由に舐めてもらっているのです。
動物の森では『鉱塩』をほとんどのエリアに置いているのですが、動物が舐めていくと段々と溶けたり削れたりと、様々な形に変わっていきます。そしてそんな中、カンガルーエリアに置かれた『鉱塩』は他の動物と比べてもとても個性的な形になりがちですので、今回のブログではその観察記録を皆様にご紹介したいと思います♪
★設置1日目(新品の状態です)
★設置2日目(心なしか、マークの左側の窪みが薄くなっているような気がします)
★設置7日目(分かりやすく形が変わってきました)
★設置10日目(右側の方が美味しいんでしょうか?いや、そんなハズはありません)
★設置約1ヶ月目(左側も大分舐められましたが、中央部分はお忘れの様です)
★設置約2ヶ月目(前回のぼやきが耳に届いた様で、ようやく中央も減ってきました)
・・・と、観察記録を取り始め約2ヶ月でご覧のような状態です。
カンガルーの場合は何故か同じ所を集中的に舐めてしまいがちで、毎回このような幾何学的?な形状になっていきます。現在『鉱塩』を口にしているカンガルーは全部で14頭。今後がどのような形になるのか?、そしてどのくらいで無くなってしまうのか?観察記録は続いていきますので、気になるという方は今後のブログも要チェックでお願いいたします。そして来園された際には動物だけでなく、この『鉱塩』にもぜひご注目ください!